手や足に力が入らなくなったり、じんじんしたり、感覚が鈍くなったりしたときは神経系の病気が疑われます。 手足が思うように動かせなくなることを麻痺といいます。完全に動かせないものから手足が重く感じられる程度の軽いものまでさまざまです。
突然起こった手足の麻痺は脳の病気であることが多いようです。 高齢者では脳梗塞・脳出血などが多く、小児でももやもや病という特殊な脳血管の病気があります。
手足のどこかにじんじん感がでた場合、それが一過性のものであればおおむね心配する病気ではないようです。 じんじん感がずっと続く場合は、脊髄や末梢神経の病気のことがありますので専門医の診察が必要です。 まれに脳の病気で起こることもあります。 脳のある特殊な部分の脳梗塞や脳出血の後遺症として手足のじんじん感や痛みが起こってくることもあります。
糖尿病などの代謝性疾患をお持ちの方は、病状の進行に伴って末梢神経障害が起こり、手足のじんじん感が出てくることがあります。 この場合は原因疾患のさらなる治療が必要です。
数日や数週間かけて進行してくる手足の麻痺は脳腫瘍、脊髄の病気などが考えられます。 早めに専門医による神経学的な診察・診断が必要です。
三菱ウェルファーマ提供
暑い日に庭の手入れなど、屋外での作業をすると、その後にふらふら感や手足のしびれが出てくることがあります。 高齢者ではだれもが皆、加齢に伴う脳血管の動脈硬化があります。 暑いところでの作業で、大量の汗をかくと血液が濃くなって粘張度が増し、循環血液量も減少するため、 動脈硬化がある脳血管で血液の流れが引っかかりやすくなるからです。このような症状がでたときは、早めに医療機関を受診しましょう。
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