生まれたばかりの脳は未熟です。神経細胞はすでに存在しますが、神経細胞間のネットワークが未完成なのです。成長するにしたがって、環境などの外界の刺激に促されながらネットワークが構築されてゆきます。生まれたばかりのときは、呼吸、血圧、脈を調節する部分や、食事をほしがるために泣いたり、ミルクを飲み込んだり、排泄するための脳のネットワークなど、生命を維持するためのネットワークがすでにできてます。手足を動かす部分はわずかにできてますが、大きな粗大な手足の動きしかできない程度の未熟なネットワークしかできてません。生まれた後にからだの筋肉を動かすためのネットワークができていくのです。
神経のネットワーク
神経細胞はすでに存在しますが、細胞間のネットワークが未完成です。成長するにしたがって、環境などの外界の刺激に促されながらネットワークが構築されてゆきます。
生まれて首がすわるのはおおよそ3ヶ月、腰がすわるのは6ヶ月、両足で立てるようになるまで1年です。これは首の筋肉を自由に動かす神経ネットワークができるまで3ヶ月、背中の筋肉を自由に動かす神経ネットワークができるまで6ヶ月、体を支えられるぐらい自由に足を動かす神経ネットワークができるまで1年近くかかるということです。視力や聴力、言葉を理解して話す部分のネットワークができるのも時間がかかります。この神経のネットワークが出来あがっていく過程を発達といいます。
このように小児期に脳の中で神経ネットワークが徐々に作られていくのですが、もっとも時間がかかり最後にできあがるのが、大脳の前頭葉といわれる部分です。
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